歯磨き粉を選ぶとき、「フッ素配合」という表示を意識したことはありませんか?
実は、フッ化物配合歯磨剤は、年齢に合わせた濃度や使い方を意識することで、むし歯予防の効果をより高めることができます。
2023年には歯科系4学会の合同提言により、フッ化物配合歯磨剤の推奨使用方法が改定されました。
本記事では、患者様の目線から、フッ化物のはたらきと、効果的に使うためのポイントを分かりやすく解説します。
フッ化物には、こんな効果があります
フッ化物には、むし歯を防ぐための3つのはたらきがあるといわれています。
- 再石灰化を促進:唾液や飲食物中のカルシウム・リンを歯に取り込みやすくし、酸で溶けかけた歯の表面を修復します。
- 歯質を強化:エナメル質を酸に溶けにくい性質に変え、むし歯への抵抗力を高めます。
- むし歯菌の働きを抑制:むし歯の原因となる細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。
年齢別・フッ化物配合歯磨剤の使い方
2023年の推奨基準では、年齢に応じたフッ素濃度と使用量の目安が示されています。以下を参考に、ご家庭でのケアに取り入れてみてください。
- 歯が生えてから2歳:フッ素濃度900〜1000ppmFの歯磨剤を、米粒程度(1〜2mm)使用します。うがいが難しい場合は、ガーゼやティッシュで軽く拭き取っても構いません。
- 3〜5歳:フッ素濃度1000ppmFの歯磨剤を、グリーンピース程度(5mm)使用します。少量の水で1回だけ軽くすすぎましょう。
- 6歳〜大人:フッ素濃度1500ppmFの歯磨剤を、歯ブラシ全体(1.5〜2cm)使用します。うがいは少量の水で1回のみで十分です。
効果を高める3つのポイント
フッ化物配合歯磨剤は、使い方次第で効果に差が出ます。特に、以下の3点を意識してみてください。
- 就寝前を含む1日2回の使用:就寝中は唾液の分泌が減り、フッ化物が歯にとどまりやすくなるため、就寝前の使用が特に効果的です。
- うがいのしすぎに注意:何度も水でゆすぐと、せっかくのフッ化物が洗い流されてしまいます。少量の水で1回程度にとどめましょう。
- 軽くはき出してからうがい:歯磨き後は歯磨き粉を軽く吐き出し、口の中にフッ化物を残すよう意識しましょう。
歯科医院でのフッ化物塗布との違い
ご家庭でのセルフケアに加えて、歯科医院で行うフッ化物歯面塗布も、むし歯予防に役立ちます。
- 高濃度で作用:歯科医院で使用するフッ化物は、家庭用歯磨剤よりも高濃度に調整されており、専門的な管理のもとで塗布します。
- 定期的な塗布が効果的:数ヶ月に一度など、定期的に受けることで、歯質の強化につながりやすくなります。
- セルフケアとの併用:ご家庭でのフッ化物配合歯磨剤の使用と組み合わせることで、より効果的なむし歯予防が期待できます。
まとめ:正しい使い方で、むし歯予防の効果を最大限に
フッ化物は、年齢に応じた濃度と使い方を意識することで、むし歯予防の効果をより高めることができます。
本記事の内容は、毎日のセルフケアをより効果的にする「小さな習慣の工夫」です。
フッ化物配合歯磨剤の選び方や使い方について気になる方は、ぜひ一度、当院にご相談ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、お口の状態には個人差があります。気になる点がある場合は、歯科医院に直接ご相談ください。
当院では、患者様にあった歯磨剤を提供しております。
